間食と虫歯
小さな子供は1回の食事で食べられる量が少なく、1日に必要な栄養量を3回の食事だけで 摂取することが難しいため、間食が必要となってきます。間食つまり「おやつ」といえば、お菓子などの甘いものを想像するかと思います。
しかし、甘いものの中でも砂糖の多いものは、摂取する回数が増えると虫歯のリスクも高まります。また、大きなむし歯ができている子供は、間食の回数が多いことに加えて 3度の食事を規則正しく十分に摂っていないことが多いといわれています。
食べ物を摂取すると、むし歯の原因となる細菌がそれを栄養にして酸を産生し、お口の中が酸性になります。そのままにしておくと、この酸が歯を溶かしてむし歯になってしまいます。
人間の唾液には緩衝作用があり、時間が経つと細菌の周りの酸性はやわらいでゆき、本来の口の中に近いpHになるといわれています。しかし、間食が多かったり食事が規則正しく摂っていなかったりした場合は、緩衝作用が追いつかず細菌の周りは常に酸性になり、むし歯が進行してしまいます。
そこで、むし歯を予防するためには、食べた後に歯みがきをして細菌そのものを減らすことと、規則正しい食生活が重要になってきます。
また間食は食事で足りないエネルギーを補うものと考えると必ずしも甘いお菓子である必 要はありません。
上手な食事をしてむし歯予防をこころがけましょう。
投稿日:2019-06-12 カテゴリー:コラム, 小児歯科コラム